クリアファイルの素材は複数種類あるのご存知ですか? 素材別特徴まとめ
クリアファイルというと、多くの方が表面がツルツルした光沢のあるプラスチック状のものを想像するでしょう。
実は、一見すると同じように思えるクリアファイルでも、まったく異なる素材で製造されているケースもあります。
ここでは上記3つのポイントを中心に、クリアファイルで使用されている素材の種類や特徴、エコ素材を使用した場合にアピールしたいときの方法についてご紹介します。
クリアファイルは、透明なシート状のプラスチック素材に印刷、加工をして作られています。一般的には、半透明の0.2mm厚のPP(ポリプロピレン)シートが使われています。PPは、耐水性や耐久性に優れ、燃やしても有害物質が発生しないため、環境にも優しい素材です。
しかし、クリアファイルに使われる素材はPPだけではありません。用途に応じて、より強度が必要な場合はPVC(ポリ塩化ビニル)が使われることもあります。また、近年では環境への配慮から、再生PETや植物由来のバイオマスプラスチックなど、様々な素材が使われるようになってきています。
一般的なクリアファイルは、水に強いプラスチック系の素材で作られています。
しかし、それぞれのクリアファイルを見ると分かるように、モノによって透明度が高かったり、なんとなく手触りが異なっていたりします。
その理由のひとつが、クリアファイルに使用されている素材自体の違いです。
大まかに分けると一般的なクリアファイルと、エコ素材を使用したものの2種類が普及しており、各素材の違いは次の通りです。
かさまーとで取り扱いのあるPP(ポリプロピレン)素材のグッズ※一部の例 |
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・クリアファイル(A4~A6・B5~B6) ・プレミアファイル ・変形型クリアファイル(バッグ型・書類ケース型など) ・クリアポスター ・クリアポストカード ・チケットケース・ホルダー ・抗菌マスクケース ・ランチョンマット など |
上記のほかにも実用性の高いグッズを作成できますので、ぜひその他ラインナップもご覧ください。
汎用性が高いだけではなく、ポリプロピレンは塩化ビニールなどと異なり、燃やしてもダイオキシンが発生しない素材でもあります。
環境問題へ積極的に取り組んでいる企業や団体の方は、オリジナルグッズもエコな素材で作成したいものです。
エコなクリアファイル素材の1つ目として、「再生プラスチック」が挙げられます。
廃プラスチックを再利用した素材で、通常のクリアファイルと同様の質感です。
もちろん、通常のポリプロピレン素材を使用したクリアファイルと同じく、透けさせたくない部分は白版印刷で透過性を軽減できます。
かさまーとでは、色の出方などを実際の商品とおなじ素材・印刷機で確認できる色校正サービスもご用意していますので、色見や透明感を確認したいときはぜひご活用ください。
再生プラスチックを使った商品はこちら:再生プラスチッククリアファイル一覧
かさまーとの再生PET商品の場合、80%をリサイクルシートで作成しています。
取り扱い商品の中では、PET下敷き(A4・B5サイズ)、うちわ(丸うちわ・柄付き)などです。
透明度が高い上、ポリプロピレンと違い、カール現象(特定の印刷物のインクと化学反応が起こり、丸まってしまう現象)が起きません。
しかしポリプロピレンと比べて印刷時や加工時に傷が入りやすく、取り扱いに注意が必要です。
再生PETを使った商品はこちら:再生PETクリアファイル 一覧
3つ目のエコな素材は、2000年代に登場したばかりのストーンペーパーです。
名前から分かるように石(石灰石)の粉末から作られたペレットを主原料としており、木材チップなどを一切使用していない紙です。
紙を作る場合と違い乾燥や洗浄といった製造プロセスがなく、製造における環境への負荷も少なく済みます。
また石を使って作っているので、水に強く耐久性が高いという特長があります。
一方でインクジェットやトナー式の印刷機とは相性が悪く、素材同士の接着が困難などのデメリットもあるため、高い技術力を持った業者でなくては印刷や加工は困難です。
かさまーとは創業以降、長い年月をかけて培ってきた技術力と知識によって、ストーンペーパーのフルカラー印刷や接着加工も可能となりました。
人気のストーンファイルはもちろん、手軽なグッズとしてフルカラーのコースターもストーンペーパーで作成いただけます。
ストーンペーパーを使った商品はこちら:ストーンペーパーファイル 一覧
PPに比べ透明度が高く、高級感のあるクリアファイルに使われる素材です。強度があり、変形しにくい特長があります。 また、耐熱性にも優れているため、高温になる場所での使用にも適しています。 ただし、PPよりも高価な素材であるため、一般的に高級感のあるクリアファイルや、長期間の使用を想定したクリアファイルに使われる傾向にあります。
近年、環境への配慮から注目されているのが紙素材のクリアファイルです。 リサイクルしやすく、焼却しても有害物質が発生しにくいというメリットがあります。中身の書類と一緒にシュレッダーにかけられるなど、扱いやすい点も魅力です。また、紙ならではの温かみのある質感も魅力の一つです。 ただし、水に弱いというデメリットがあるため、取り扱いには注意が必要です。
主に、環境保護を意識した企業や団体などで利用されています。
SDGsとは「接続可能な開発目標」のことで、2030年までに各国で取り組むべきとして世界が合意したこと(17の目標と169のターゲット)の総称です。
主軸となる17の目標のうち、笠間製本印刷ではエコ商品の開発・提供を中心に8つの目標を満たす取り組みをおこなっています。
SDGsの17の目標のうち、笠間製本印刷が取り組んでいる8つの目標 |
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・すべての人に健康と福祉を ・エネルギーをみんなにそしてクリーンに ・働きがいも経済成長も ・人や国の不平等をなくそう ・つくる責任つかう責任 ・気候変動に具体的な対策を ・海の豊かさを守ろう ・陸の豊かさも守ろう |
SDGsへの取り組みをPRすることはイメージアップにもつながるため、積極的に公表したいところですが、エコマークとSDGsロゴそれぞれのマークを入れる際の注意点があります。
例えば両方に共通する注意点のひとつが、「ロゴマークを勝手に改変しないこと」です。
デザイン性にこだわりたい方の場合、ロゴマークに影を付けたり透明度をアップさせたり、3Dイラストにしたりと改変したくなるものですが、これらは認められていません。
そのほかにも使用上の注意点は複数あるため、規定違反にならないよう、各公式サイトで事前にしっかりと確認してから使用しましょう。
エコマークの注意点:https://www.ecomark.jp/office/guideline/guide/
SDGsロゴの注意点:https://kasamart.jp/feature/3848/
クリアファイルに使用される代表的な素材としてPP(ポリプロピレン)が挙げられますが、ほかにも同様に水に強い素材など複数種類があります。
再生素材を使用したクリアファイルも複数種類あり、含有率によって透明度に違いが出るため、デザイン重視で選ぶこともできます。
近年は再生素材を活用したエコ活動をはじめ、世界各国の企業でSDGsへの取り組みとPRがおこなわれているため、エコ素材を使用したオリジナルグッズの作成がおすすめです。
かさまーとでも各種エコ素材を使用したクリアファイルやその他グッズの作成をしておりますので、ノベルティやオリジナルグッズ作成の際はぜひご相談ください。